はじめに:第二子誕生と、少しのゆとり
2019年、わが家に第二子が誕生しました。
第一子誕生の時に感じていたような不安や負担は、あまりありませんでした。
育児の流れはある程度つかめており、必要なものもひととおり揃っていたため、出費も精神的な負担も想像より少なく、穏やかな一年だったと記憶しています。
そして翌年――
2020年、思いもよらない大きな変化が、少しずつ近づいてきました。
コロナ禍で、生活が止まった
2020年1月、感染症のニュースが話題になり始め、2月にはマスクが店頭から消えました。
そして3月、全国の学校が一斉休校。世の中が急速に静まり返っていきました。
「不要不急」の外出が制限され、職場も変則勤務に。
人と会うことすらためらわれる日々が続き、街には不気味な空気が漂っていました。
けれども、この「動きの止まった日常」が、意外な形で私の暮らしに影響をもたらすことになります。
YouTubeが転機に(私のYouTube元年)
ステイホームの時間が増えたことで、 私は本格的にYouTubeを見るようになっていました。
それまで興味のなかったYoutube動画に、ふとしたきっかけで触れ始めました。 特に私が夢中になったのが教養系の動画でした。既存のメディアにはない面白さがありました。
- 中田敦彦さんの「YouTube大学」
- 両学長の「お金の大学」
投資、保険、固定費、家計の見直し…
これまでどこから手をつけていいかわからなかったお金のことが、ようやく整理されていきました。
この年は、私にとっては「YouTube元年」でした。
そして、資産形成という言葉が、現実の選択肢になりはじめた年でもありました。
資産はこの年、一気に1,000万円を突破
2020年の資産増加額は+2,981998円
ついに、目標にしていた資産1,000万円を超えました。
この資産が1,000万円超えた背景には、次の3つの出来事がありました。
① コロナ禍で支出が自然に減った
コロナ禍により、帰省、旅行、外食、飲み会など、
それまで「当たり前」に発生していた支出がごっそりなくなりました。
結果として、何もしていないのにお金が残ることになりました。
生活には不自由を感じるようになりましたが、家計はそのぶん大きく助かった一年でした。
② 投資を始めた(VTI&iDeCo)
YouTubeで得た知識をもとに、楽天証券でVTI(全米株式インデックス)を100万円一括購入し、
さらに、iDeCo(月12,000円)もスタートさせました。
「投資は危ない」という漠然としたイメージから抜け出し、
少額からでも資産形成を始められるという感覚を得たことで、ようやく行動に移すことができました。
③ 家計簿の力が、判断を支えた
支出が減ったからといって、お金が自動的に貯まるわけではありません。
その「浮いたお金」をどう活用すべきか、貯めていくべきか、――
それらの判断を支えてくれたのが、日々付け続けてきた家計簿の記録でした。
- 今、どれだけお金が残っているか
- 投資にどれだけ回せるか
- 月々の生活費のバランスはどうか
こうした情報を、感覚ではなく数字で把握できていたことが、
不安を小さくしてくれました。また、新しい挑戦へと背中を押してくれました。
1,000万円という位置を確認してみた
野村総合研究所(NRI)が2023年に公表した「富裕層ピラミッド」によれば、
日本の純金融資産に基づく世帯の分布は以下のとおりです。
層の名称 | 純金融資産 | 世帯割合 |
---|---|---|
超富裕層 | 5億円以上 | 0.1% |
富裕層 | 1億円〜5億円未満 | 0.8% |
準富裕層 | 5,000万円〜1億円未満 | 2.2% |
アッパーマス層 | 3,000万円〜5,000万円未満 | 8.6% |
マス層 | 3,000万円未満 | 88.3% ← 私はこの中の上位へ |
この時、私はこの「マス層」の上位に位置していました。
誰にも自慢できる金額ではありませんが、着実に歩いてきたことの証であるとも言えます。
まとめ:YouTubeと家計簿がつないでくれた、未来への一歩
- 第二子の誕生とともに、家計は落ち着いたペースに
- コロナ禍で支出が自然に抑えられた
- YouTubeが知識と行動を与えてくれた
- 家計簿が判断の基盤になっていた
資産1,000万円に届いたことは、ゴールではなく通過点でした。
次回以降:実際にやった家計改善の工夫を紹介します
2020年は、私にとって大きな節目となった年でした。
次回からは、その後の実践的な工夫や取り組み――
- 楽天銀行を給与口座にした話
- 楽天カードとポイント活用の仕組み
- スマホ・ネット回線などの固定費削減
- 保険を見直した経験(ぼったくり?!に気づいた話)
などを少しずつ紹介していきたいと思います。
「資産形成のヒント」は、日常の中にありました。
引き続き、リアルな体験をお届けします。
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