禁煙して960日。月18,000円のタバコ代をやめたら60万円節約できた話

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お金の管理を始めて、初めて「損」に気づきました。

月18,000円。それが、かつての私のタバコ代でした。

家計簿を付け続けて8年ほど経った頃だったと思います。タバコ代にいくらかかっているのか、ずっと見て見ぬふりをしていました。しかし、改めて家計簿を確認すると、通算150万円以上をタバコ代に費やしていたのです。

さすがに、「これはお金も時間も無駄にしている。タバコはやめるべきだ」と思うようになりました。

それまでは完全にタバコに依存していました。お金がかかっていることは分かっていたのに、現実から目をそらしていたのです。でも、家計簿は正直です。数字は嘘をつきません。

喫煙は、お金だけの問題ではありません。1本吸うたびに外へ出る時間、一服する時間。積み重ねれば、1日に何十分もの時間を「タバコのため」に使っていました。私は、お金と時間の両方を燃やしていたのです。

そうして私は、禁煙を決断しました。10月の雨の日のことでした。

地獄の3日間

禁煙1日目。とにかく辛かった。

「あと1本くらい吸ってもいいだろう……」

そんな言葉が、何度も頭に浮かびました。

2日目の夜。コンビニの前で足が止まりました。自動ドアの向こうには、タバコのコーナーが見えています。

体が勝手に引き寄せられていくような感覚でした。「あと1本くらい」という声が、頭の中で何度も響きます。

何度もコンビニの前まで行きました。そのたびに、必死に踏みとどまりました。

最初の3日間は、本当にきつかったです。ニコチンへの渇望が、波のように何度も押し寄せてきました。

「もう吸ってもいいんじゃないか」

そんな囁きが、一日中頭から離れませんでした。

1週間、体が悲鳴を上げ続ける

禁煙を始めてからの1週間、体はずっと悲鳴を上げていました。

頭が痛い。体が重い。集中できない。何をしていても落ち着かない。

今思えば、あれはニコチンの離脱症状だったのだと思います。20年以上タバコを吸い続けてきた体が、突然ニコチンを断たれ、混乱していたのです。

特に辛かったのは夜でした。

眠りにつくたび、タバコを吸う夢を何度も見ました。夢の中の私は、美味しそうに煙を吐き、深く満足した表情をしています。

そして、ハッと目が覚める。

「あ、吸ってしまった……」

一瞬、強い後悔に襲われます。でも次の瞬間、「夢だったのか……」と安堵する。その繰り返しでした。

寝ても休まらない。起きても苦しい。

頭の奥がずっとぼんやりしていて、体から何かを無理やり引き剥がされているような感覚が続いていました。

最初の1週間は、本当に地獄でした。1週間は体が悲鳴を上げ続ける

禁煙を始めて、3日間は体の異変が続きました。

頭が痛い。体がだるい。集中できない。それはニコチン離脱症状だったと思います。20年以上タバコに慣れていた体が、突然の「ニコチン供給停止」に混乱していたのです。

夜、眠りにつくとタバコを吸う夢を何度も見ました。夢の中で美味しそうに一服する自分がいます。目が覚めると罪悪感と安堵感が入り混じった不思議な感覚。「夢だったのか」と安堵する。それが何日も続きました。

1週間は、頭痛と気だるさとの戦いでした。

乗り越えられた4つの理由

正直に言うと、意志の力だけでは無理でした。私は「根性」ではなく、「仕組み」で乗り越えました。

① 周りに公言して、「逃げ道」をふさいだ

禁煙を始めてから、職場の同僚や友人たちに、あえて宣言しました。

「先日からタバコ吸っていません。ただ、やめたわけではありません」

わざと、そういう言い方をしていました。

「禁煙しました」「もう絶対吸いません」と言ってしまうと、自分の中でプレッシャーが大きくなりすぎる気がしたのです。

だから私は、「一生やめる」ではなく、「今は吸っていないだけ」という感覚で禁煙を始めました。

すると、不思議と気持ちが少し楽になりました。

もちろん、周りに言うことで逃げ道は減ります。

もしここで吸ってしまえば、「また吸い始めたんだ」と思われる。その感覚が、踏みとどまる力にもなりました。

自分を追い込みすぎず、それでいて簡単には逃げられない状態を作る。今思えば、それがちょうどよかったのだと思います。

② 「今日で○日目」を毎日報告した

私は周りに、「今日で禁煙7日目です」「10日目です」と、毎日のように話していました。

すると、「すごい!」「頑張ってるね!」と言ってもらえます。

この小学生みたいに「褒められる感覚」が、想像以上に大きかった。

人は、認められると続けられる生き物なのだと思います。

「ここまで続けたんだから、もう少し頑張ろう」

そんな気持ちが、少しずつ積み上がっていきました。

③ タバコを連想する場所を避けた

禁煙を始めた頃は、「タバコを思い出す環境」から意識的に距離を置きました。

当時の私にとって、コーヒーとタバコは完全なセットでした。コーヒーを飲むと、反射的にタバコが吸いたくなる。

だから、しばらくコーヒーを控えました。

さらに、飲み会やコンビニなど、「吸いたくなる場所」にもできるだけ近づかないようにしました。

禁煙中は、気合いで耐えるよりも、「吸いたくなるきっかけ」を減らすほうが大事だった気がします。

人によって、タバコを連想する場面は違うと思います。

車の運転中、仕事終わり、ベランダ、休憩時間――。

だからこそ、「自分はどんな時に吸いたくなるのか」を知っておくことは、かなり重要でした。

私は、意志の強さで勝ったというより、“誘惑そのものを遠ざけた”ことで乗り越えられたのだと思います。

④ アプリで「成果」を毎日確認した

「禁煙ウォッチ」というアプリを使用しました。

禁煙ウォッチのアプリ画面:960日、19,204本、576,120円節約、寿命73日延長
禁煙ウォッチより。960日で19,204本・576,120円を節約、寿命73日延長。

このアプリは、禁煙してからの日数、吸わなかった本数、節約できた金額をリアルタイムで表示してくれます。

これが、思った以上に励みになりました。数字が増えていくのが純粋に嬉しいのです。

「今日で節約額が5万円を超えた」「こんなに吸わずに済んだ」

その積み重ねが、「もうここまで来たんだから戻りたくない」という気持ちに変わっていきました。

今振り返ると、私は“記録すること”が性格に合っていたのだと思います。

家計簿も、ウォーキングも、読書もそうですが、「続けた日数」や「積み上がった数字」が見えると、やめたくなくなるタイプでした。

だから、もし私のように、

「やるならきっちりやりたい」「数字で成果が見えると頑張れる」

そんな性格の人には、この手の記録アプリはかなり相性がいいと思います。

禁煙は、「我慢大会」ではありませんでした。

意志の強さよりも、「吸いたくなる環境をどう減らすか」。そして、「続けた成果をどう見える化するか」。私にとって大事だったのは、そこだったのです。

禁煙の「回復タイムライン」

個人差はあると思いますが、私の場合はこんな感じでした。

  • 3日間:ニコチンへの渇望がピーク。何度もコンビニへ行きかけました。ここが最大の山場でした。
  • 1週間:頭痛・倦怠感との戦い。体がニコチン切れに悲鳴を上げていました。
  • 1ヶ月:「もう大丈夫かもしれない」と少し思えるようになりました。吸いたい衝動も減り始めます。
  • 3ヶ月:タバコを吸いたい気持ちがかなり薄れました。日常の中で、タバコを意識する時間も減っていきました。
  • 2年半後:タバコのことを考えること自体、ほとんどなくなりました。

禁煙は、「ある日突然ラクになる」というより、少しずつ回復していく感覚でした。

だからこそ最初の数日を越えられるかどうかが、本当に大きかったのだと思います。

960日後の現実

禁煙を始めてから、960日以上が経ちました。

久しぶりに「禁煙ウォッチ」のアプリを開くと、そこにはこんな数字が並んでいました。

  • 禁煙できた本数:19,204本
  • 節約できた金額:576,120円

かつて毎月18,000円かかっていたタバコ代は、気づけば57万円以上を使わずに済んでいました。

もしお金の管理をしていなければ、私は今でもタバコを吸っていたと思います。

家計簿が教えてくれた、「月18,000円の損失」。

その現実を数字で突きつけられたことが、禁煙のきっかけでした。

でも、禁煙を通して変わったのは、お金だけではありません。

お金を大切にし始めると、不思議と「時間」や「体」も大切にしたくなりました。

何となく過ごしていた毎日を、「自分は何に時間とお金を使っているのか」と考えるようになったのです。

それは、10年以上家計簿をつけ続けてきて気づいたことでした。

禁煙を通して、「自分は変われない」という思い込みも少し変わりました。

あの日、雨の中で始めた禁煙は、ただタバコをやめるだけではありませんでした。

「自分は変われるのかもしれない」

そう思えた、最初の一歩だったのです。「自分の意志で変われる」

——その感覚が、今のウォーキングを続けるという健康習慣にもつながっています。


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